hillsパン工場、インスタントカーマは2度目ですがmitchは初めて。演奏する立場としては非常に演奏しやすい。特にキーボードはどの小屋でも、モニターはせいぜいオマケで、特にマイクの音なんかいつもほとんど聴こえないし、客席への音量バランスなども軽視される傾向が強い中、モニターも専用で完璧だし、会場にもステレオ再生でちゃんと届いてるし、キーボード・プレイヤーとしては理想です。すみません、ぼやきました。
今回のセットリストですが、年末なので”今年のこの1曲”コーナーがあるんですが、今年はこれといった曲が見当たらず紆余曲折の議論紛糾。とりあえず決めてリハを開始したところ、桑名のアニキの突然の訃報。これは演るしかないだろうと急遽差し替えての「セクシャルバイオレットNo.1」。メンバは年代的に高校時代の曲で、ヒットゾーン真ん中。リハでもいつになく1発で完奏しました。また、桑名正博の出身地の大阪ということもあり、反応良かったです。今回はカバー2曲で、もう1曲はtokuの希望とtaka-pの猛プッシュでSuperflyの「タマシイレボリューション」。これはインスタントカーマには珍しいタイプの曲で、ノリも良く、非常に楽しかったです。taka-pも珍しく、かなりのノリノリでした。もう1曲は、オリジナル・バンドの矜持にかけてオリジナル曲である「Distance」。この曲は、ロマンチックな歌詞のクリスマス・ソングではあるのですが、曲はといえばプログレ好きのバンドのオリジナル曲の中でも飛びぬけてドロドロの曲調。これを、この曲のコンポーザの一角を担うtaka-pの発案で大胆にテンポアップし、リズミックなアレンジに変更しました。
さて、ライブ。いつもの飲食しながらのテーブルでなく、狭いけどお行儀良く前を向いての会場なので、盛り上がりはもうひとつですが、全員にちゃんと聴いてもらえ、その上でそれなりの手ごたえはありました。ただ、後続のバンドを見ていて思ったんですが、こういう集中してもらえるシチュエーションの時は、多少強要気味でも手拍子なんかしてもらったら、聴く方ももう少し楽しんで、ノって見れるんじゃないかと思いました。
ところで、ライブ会場には大御所のボス月本をご目当てのご高齢者がいらしゃいまして、毎回各バンドに厳しいご評価をされております(もちろん客席での身内の間での会話ですよ)。昨年のインスタントカーマのAKB48にも厳しいご評価でしたが、今年の桑名正博には喜んでいただけたようで、本当に良かったです。
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