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発掘! チューリップ 1999年9月9日 金閣寺の約束
幻の約束発言の音源

2019年4月30日放送の日本テレビ系列「ザ!世界仰天ニュース」での1コーナーである
『ノストラダムスに振り回された大物歌手』 で、
本ページで公開している音源の一部が無断利用されました。
無断使用を断っているのに、ひどい話だ!大企業の横暴。
おまけに、小コンサートと言っていましたがれっきとした大ホールであり、
このMCで泣いていた客は皆無だったのに、嘘の脚色は問題ですね。

このページはインスタントカーマとはちっとも関係ありませんが、
今から数年前、せっかくの貴重音源をと期間限定で公開しました。
大好きなチューリップのギタリスト安部俊幸が7月7日に亡くなりました。追悼の意を込めて”期間限定”で再公開します。
内容(見出し、注釈、デザイン、強調等を除く)はほぼ当時のままです。
不適切な内容や表現はご了承ください。


実はmitchはチューリップ(*1)のファンで、作風や演奏スタイルも強く影響を受けていたりします。
tetyamからはいつも「mitchのはチューリップのコーラスや」と揶揄されたりもします。
興味のある人はインスタントカーマの試聴コーナーで。

それはさておき、先日カセットテープを整理していたら、財津和夫(*2)がライブ中に
1999年9月9日に金閣寺での再会を約束した発言場面の秘蔵テープが見つかりました。
今年はチューリップのデビュー35周年ということで再結成ツアーが行われていることもあり、
インスタントカーマとはちーっとも関係ありませんが、このサイトで公開することにしました。


1999年9月9日 金閣寺での再会の約束とは?

チューリップが解散した1989年のファイナル・ツアー”Well”の京都公演で財津和夫が
思いつきで喋ったことがきっかけです(*3)。
18年に渡る活動を経て解散を迎え、京都という土地柄もあって
もし核戦争があっても重要文化財の多い京都は大丈夫だろうということで、
世紀末で語呂のいい1999年9月9日9時9分9秒に金閣寺の前に集合しましょうと発言しました。
当の発言者である財津和夫は約束の事実自体もまったく覚えておらず
この約束がネット上で盛り上っているのを聞きつけ(*4)、それではということで実現に至りました。
当日は数百人のファンが集まり、チューリップのメンバも現れましたが、
その場での集会は迷惑がかかるということで整理券が配られ、
京都MUSE HALLというライブハウスで数回のミニ・コンサートが行われました。

ここで公開するのは1989年4月12日の京都公演での金閣寺の約束の発言の音源です。
おそらく初の公開となりますが、
物が物なので期間限定の公開とし、当然のことながら転用や二次使用は固くお断りいたします。


comments file
金閣寺再会の約束 mp3 1MB 1989年4月12日
チューリップ・ファイナル・ツアー"Well" 京都会館第一ホール


注釈

(*1)チューリップ(TULIP)
1972年「魔法の黄色い靴」でデビュー。日本語によるポップ・ロックの先駆者。
自他共にビートルズの直系を自認する。
特にライブでは、初の単独野外ライブや初の単独スタジアム・ライブを行うなど先駆者的な活動を行う。
1989年に解散するが、1997年以降は何度かの再結成を行う。

(*2)財津和夫
チューリップのリーダ。コンポーザとしても松田聖子を始め多数のアーティストに楽曲を提供している。
歳をとった今はともかく、脂の乗り切っていた1970年代は名ボーカリストでもあり
ライブ・アルバム「LIVE ACT TULIP vol.2」で聴かれる財津和夫の名唱は必聴。

(*3)1989年の発言
一般的には1999年の再会は、10年前のこの音源とは異なり、「"20年前"の約束」ということになっている。
この”20年前”とする情報の出所は、1989年の発言で盛り上がっていたのと同じ某チューリップのファンサイトのBBSである。
この話が盛り上がっていた時に「俺はもっと古い情報を知っている」と20年前説を唱える者が現れた。
ただ、ニュース・ソース的には「友人の友人から聞いたことがある」ということで、何ら確証はなく、
発言の時期や場所、シチュエーション、内容など一切不明ということで、何も明らかにされなかった。
彼は当該BBSでは顔だったので、自分の知らない情報が面白くなかったのか?確かに何かにつけ、負けず嫌いさんではあったが・・・続きは云うまい
その後も20年前にこの類の発言を聞いたという情報は誰からも一切出てきていない(この京都公演は多数の情報あり)。
当の財津和夫 本人が一切覚えていないのだから立証のしようが無い。
かくして、何の根拠も無いが、たった一人が発した発言が独り歩きし、
ニュース的にも美談的にも語呂的にもいいので、歴史的には"20年前の約束"ということになってしまった。
(後日感想:
従軍慰安婦問題じゃないけど、嘘も言われ続ければ歴史の事実となる悲しい現実ですね。
だから、個人的秘蔵テープを思い切って公開しましたが・・・今更か・・・歴史は塗り替えられた・・・。)

(*4)ネット上で
実は、この情報を広めたのは、かなりの確率で私ではないかと確信している。
当時(1997年頃)はチューリップ関連サイトは非常に少なく、この情報もあらゆる検索エンジンにもひっかからなかった。
きっかけは1997年発売のライブ・アルバム「Live Act Tulip '97 Magical History Tour」のジャケットに
年号とシンボルが記されているが、そのうち「1999年の金閣寺だけ意味がわからない」という旨の質問が
"inCOMPLETE TULIP CHRONICLE"というサイトの掲示板に書かれていたことに対して
私が「実はこんなことを知っているんですが」と答え、それで盛り上がり始めた。
ただ、確証はない。



                                           

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TULIP デビュー40周年を迎え、再集結、ライブ、全てのシングル40曲のベストCDや、安部&姫野の曲を集めたCDが発売し盛り上がっているが、1999年9月9日の金閣寺の約束の音声がここに公開されている。非常に貴重な音源